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和白干潟をラムサールへ          The Save Wajiro Tidal Flat Association

和白干潟を守る会は、1988年4月に地元在住の切り絵画家・山本廣子( くすだひろこ )の呼びかけにより発足した自然保護団体です。 このブログは和白干潟を守る会の活動内容を発信するものです。

和白干潟を守る会のご案内

画像の中心(白い△印)をクリックするとビデオがご覧いただけます。

ご挨拶

 2012年4月より「和白干潟を守る会」の「活動報告」を主体にしたブログを開設しました。和白干潟を守る会のHP同様、よろしくお願いします。和白干潟の様子を見て和白干潟のすばらしさを感じていただければ、嬉しく思います。ごいっしょに保全活動をしませんか? 保全活動やHP・ブログの管理なども会員のボランティアで支えられています。 ボランティア活動の楽しさや喜びも感じていただけたら嬉しく思います。                   2013年4月  和白干潟を守る会 代表 山本廣子  

第16期和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の水質や底質を学ぼう!」 

第16期和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の水質や底質を学ぼう!」報告
               
日時:2013年6月2日(日)13:00~16:00
場所:和白干潟を守る会事務所及び和白干潟
講師:安東毅氏(九州大学名誉教授)
参加者:18名、毎日新聞記者

 梅雨に入り前日は雨、今日は曇りでしたが講習会が終わって雨になりました。今回は事前に新聞3紙に案内が掲載されたことで新規に2人の女性が参加されました。
 山之内さんの進行により、第16期のガイド講習会「和白干潟の水質や底質」についての学習をしました。
室内講習 
 はじめに山本代表より、講師の安東先の紹介があり、先生は和白干潟を守る会の発足当時からのご指導、助成金申請での推薦人としてもご助力をいただいている方で、発足後に何度も水質や潮流の学習会講師をしていただいたということもあり、和やかな雰囲気で始まりました。
安東先生
 水質基準などの解説から水質とは何か、水多消費文化、化学合成物質の製造、開発など文明も考えていく必要性があることまで幅広く学ぶことができました。また、約10倍に薄めた牛乳によるCOD実験では、15という値が出て、台所の排水が案外環境を汚染していることを実証していただきました。
 
 14時過ぎから干潟に移動して、フィールド学習をしました。
和白干潟にて
 3地点での水質や底質の測定を実施。海の広場前から1mの干潟を掘ると上の2~3mm以下は真っ黒な砂、次の地点では水が出てくるまで掘って出た水のCOD は18~20という高い値で、硫化水素の強い臭いがしていました。
砂州手前水質
 さらにアシ原近くの砂が堆積した地点を60cm掘って出てきた水のCODは15でした。唐原川河口の水のCODは4というきれいな水の値を示しました。
唐原川河口水質
 その場で人工島から雁の巣にかかる橋を見ながら、人工島建設によって海域が狭まり反射波が来なくなったこと、昔は60の河川が博多湾に流入していたが、開発などで河川からの砂の供給が減り、また都市人口の増加、文明の進歩で汚染が進んだことなどの説明がありました。

 事務所に戻り、先生のまとめでは①海の広場前はかなり汚染がひどかった②アシ原前の砂地はかなりよかった③唐原川はCODが4くらいで、非常によい水とのことでした。
また、現在の和白干潟は砂が固定しているが、人工島がないときは漂砂があり、酸素が供給され干潟もきれいだった、川の護岸のコンクリート化、川の上流の宅地開発などで全体の砂の供給量も減り、百道海域の埋め立てで漂砂の供給は0になった影響は大きい。しかし植物は増えており、植物の回復力や生命力は素晴らしい。自然界は相手がどう変ろうといろいろなものを分解している。人間が快適な暮らしをしたいと開発を続けていくと汚染された海域が増える、人類文明の影の部分についても考えながら和白干潟を考えていこう、と締めくくられました。
 質疑では、和白干潟の水質をよくするためには人工島中央部に運河を通す、海の中道と博多湾をつなぐ運河を通すなどの案を出したが行政は耳を貸さない、という答えでした。最後に参加者の自己紹介と終わりの挨拶をして、第16期ガイド講習会を終わりました。
 参加者からは水質や水質調査のことがよくわかった、開発で残された干潟が汚れてきているが和白干潟の浅瀬の海水は2枚貝の働きでなお美しい、などの意見が出されました。毎日新聞社の環境担当記者の方も取材され、記事は翌日の新聞に掲載されました。(E・I)
記念写真

以上


※講義の概要
◆水質とは何かー水質といえば、飲める水を思い浮かべるが、日本はこの50年で原水が悪くなり、世界的に貴重な「生水文化」を失ってきた。日本の水道水は50項目の水質基準値、27項目、128物質の水管理目標設定項目と目標値も設定され、厳密な管理の下安全な水が供給されている。
◆環境基準―①人の健康の保護に関する環境基準(水銀やPCBなどの化学的水質指標)②有機物による水質汚濁(生物化学的酸素要求量BOD、浮遊物質SS、溶存酸素量DO)などの水質指標がある。
・溶存酸素量(DO)-水中生物の環境にかかわる重要な指標で、2~3mg/L以下では生存できない。
・生化学的酸素要求量(BOD)―水系の有機性汚濁の程度を示す指標で、微生物による自浄作用で酸素が減少している程度を示す。
・嫌気的水系での汚濁性有機物―硫化水素、有機イオウ化合物は底質の重金属と反応し、黒い硫化物を造り、悪臭がする。
・化学的酸素要求量(COD)―海域・湖沼の有機性汚濁の指標、都市下水の排水規制に用いる。BODとCODは2:1の関係。
◆難分解性有機物の問題―20世紀になって人工合成物質(PCB,プラスチックなど)が増え、BOD・CODでは測定困難。全有機炭素量測定TOCでは可能だが、企業秘密の壁によって測定が困難な現状がある。
◆開発による海浜環境の激変―「白砂青松」の砂浜は潮の干満で酸素が供給されているが、1960年ごろから海岸地域の乱開発で多くが失われた。堤防で海水の浄化が困難になった。
◆干潟や海浜の生物による環境浄化―底質生物は有機物を食べ、底質を浄化している。
◆水問題は文明についても考えなくてはならない。日本は「水多消費文化」で、水洗トイレなど上水を使用し、浪費している。中水道などの普及が必要だ。
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