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和白干潟をラムサールへ          The Save Wajiro Tidal Flat Association

和白干潟を守る会は、1988年4月に地元在住の切り絵画家・山本廣子( くすだひろこ )の呼びかけにより発足した自然保護団体です。 このブログは和白干潟を守る会の活動内容を発信するものです。

和白干潟を守る会のご案内

画像の中心(白い△印)をクリックするとビデオがご覧いただけます。

ご挨拶

 2012年4月より「和白干潟を守る会」の「活動報告」を主体にしたブログを開設しました。和白干潟を守る会のHP同様、よろしくお願いします。和白干潟の様子を見て和白干潟のすばらしさを感じていただければ、嬉しく思います。ごいっしょに保全活動をしませんか? 保全活動やHP・ブログの管理なども会員のボランティアで支えられています。 ボランティア活動の楽しさや喜びも感じていただけたら嬉しく思います。                   2013年4月  和白干潟を守る会 代表 山本廣子  

「第19期和白干潟の自然観察ガイド講習会~素晴らしき和白干潟の生き者たち!」報告/終了後、3名の方が守る会に入会されました。大変うれしい成果です  

「第19期和白干潟の自然観察ガイド講習会~素晴らしき和白干潟の生き者たち!」報告                       
                                       
日時:2016年10月2日(日)14:00~17:10
場所:和白干潟を守る会事務所(きりえ館)、和白干潟
参加者:21名 講師 逸見泰久氏(熊本大学沿岸域環境科学研究センター教授)&ご子息、守る会12名、一般参加7名

 13時30分過ぎから一般参加の方が7名次々来館され、たちまち部屋は満員状態。14時きっかりに進行役山之内さんの司会で開会。山本代表の挨拶と講師逸見先生の紹介、スケジュールの案内がありました。
講習会看板
山本代表挨拶

逸見先生は、九州大学在学中から和白干潟で底生動物の研究をされ、和白干潟を守る会も調査や研究に協力してきた経緯もあり、馴染み深い方です。筑陽学園中学校教員として在職中に、和白干潟での野外学習のプログラムを確立され、熊本大学に奉職されてからも、筑陽学園中学校は今日まで24年間和白干潟の野外学習を継続しています。また近年のイオン環境財団からの助成金申請にも推薦人としてお願いし、守る会を支えていただいています。

 14時15分から先生のスライドで「和白干潟の底生動物~素晴らしき和白干潟の生きものたち」と、先生の研究グループが2002年に調査された和白干潟の底生動物リストを参考に教えていただきました。カニや貝を中心に、どのような種類のカニがいるか、住む場所が移動しているのではないか、種が減っているのではないかなど、20年ほどの間の変化について先生と山本代表のやり取りで、講義が進みました。
チゴガニは減って河口を移動し、元の場所にはコメツキガニが棲んでいること、チゴガニのオスははみんなそろってダンスをし、ツメをつけたロボットで実験して見ると、大きなツメの方にメスが魅力を感じて寄っていくことが明らかになったこと、ヤマトオサガ二もダンスをするが、目の高さまでしかツメを上げず(ズグロカモメの餌になるから)、コメツキガニはめったにツメを振らないそうです。ヒメヤマトオサガ二は和白にはいませんが、もっと高くツメを振るそうです。ハクセンシオマネキは、三拍子で振りメスが近くに来たときは振り方が違うそうです。シオマネキも和白にいたが、現在は減っているそうです。アシハラガニは植物系のえさを食べ、ヒメアシハラガニは肉食系でコメツキガニを食べたりするそうです。ウモレベンケイガニは唐原川河口にいますが、石の間にじっとしています。ウミ二ナは増え、ホソウミ二ナは減っているとのことです。ウミ二ナは卵が孵化するとプランクトンとして沖を泳いでから戻ってくるのに対し、ホソウミ二ナは卵からそのまま貝になりその場所に棲むそうです。貝として水面にさかさに吸着して移動するそうです。絶滅危惧Ⅱ類キヌカツギハマシイノミガイの生息がアシ原で確認されているので、ラムサール登録地に有利と言えるそうです。希少種はアシ原などの湿地にいるので確認することが必要だそうです。
逸見先生室内講義2
逸見先生室内講義1
 
質疑応答では「アオサ対策:水質をきれいにするしかない。富栄養化で還元層が厚い」「アマモの植え付けについて:増えすぎたらコントロールできなくなる。水の流れを止め、ドロっぽくなってしまう。広島でやって、問題が表面化している」「カキの養殖による水質浄化について:浄化にはよいが、カキ棚の下はカキの糞で汚れているので、定期的に人が買い食べることが必要。博多湾の中の汚れが外に出ていかないと浄化できず有機物が多すぎるが、和白干潟では硫化水素は発生していない。」「底生動物と鳥の関係は:コメツキガニはホウロクシギなどのシャクシギの餌、ヨコエビはトウネンの餌」など答えていただき、フィールド学習に、和白干潟に向かいました。
干潟ではカニ類や貝類を採取。採取したマメコブシガニにはマメコブシヤドリエビと言う寄生動物が付着したためオスがメス化しているものを見せていただきました。
マメコブシガニ

卵を持っているタカノケフサイソガニも見ることができました。シオマネキは126種もいて1つの属に入りきれなくなって今後たくさんの属に分けられる、と言う話です。アシ原入口のアシハラガニ、干潟のコメツキガニ、沖のアサリなどを掘ったり捕まえたりしました。
アシハラガニ
カクベンケイガニ
アサリ
和白干潟で3
和白干潟で2
和白干潟で1
和白干潟で4

再び室内に戻り、先生の関係されている環境保護関係の委員会では熊本県が継続した取り組みをしているのに対し、1年きりで終る福岡県の環境保護の姿勢に大きな違いがあることなどを話されました。参加者の方からは、福岡市の今津干潟の環境保護についても報告書を作成したらそれきりで終わり、その後の取り組みをしようとしないことなど、問題点が報告されました。熊本県は生物多様性地域戦略を作って、取り組んでいるが、福岡県は作成して終わりとのことでした。「ラムサール条約登録地となった荒尾市も漁協や荒尾市が協力して実現している。反対者がいないようにならないといけない。和白は潜在リストにも入り、重要湿地にもリスト入りしているのでラムサール登録は可能だ」と励ましていただきました。
まとめ

最後に出席者からの感想を聞きました。
「福岡市にこういうところがあるのを知らなかった、逸見先生の解説を聞けて有意義だった。」 
「小さいころ和白に住んでいたので、大学生になって久しぶりに和白干潟に来て楽しかった」 
「春日市に住んで今津のカブトガニの保護活動をしているが、傍聴に行っても福岡市は関心がない。守る会はこうして熱心にやっていることに驚いた。カブトガニの調査は業者に委託され、イベント化している。九大の先生も関心が低く、小学校の先生が一人で放流までのカブトガニの生育の面倒を見ているが、限界になっている。伊万里高校は熱心だ。」 
「唐原川を散歩しているが、カニの種類を知って楽しみになった。カニを通して暮らしの課題があることを感じた。」などいろいろありました。

 最後にみんなで和白干潟を守っていく上で大変貴重なお話を聞き、また体験した講習会になったことを先生に感謝しました。
終了後、3名の方が守る会に入会されました。大変うれしい成果です。(E・I)

干潟で記念写真

以上

観察されたカニ:カクベンケイガニ、コメツキガニ、マメコブシガニ、タカノケフサイソガニ、アカテガニ、
        アシハラガニ
観察された貝:アサリ、オキシジミ、アラムシロ、ツボミガイ、ユウシオガイ、ホトトギスガイ、ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、マガキ
観察された底生動物:ハゼの稚魚、ヨコエビ、ユビナガホンヤドカリ、イソコツブムシ(海のダンゴムシ)
観察された鳥:ミサゴ1、ヘラサギ2

※ 逸見先生など日本ベントス学会編「干潟の絶滅危惧動物図鑑~海岸ベントスのレッドデータブック」(東海
大学出版会発行:4800円+税)の紹介がありました。
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